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2014年06月11日

子どもの成長

久しぶりの・・・本当に久しぶりのメッセージです。

今日は子どもの成長・・・と言うより、人間の成長の不思議、すごさについてお話します。

私は今、悩みや問題を抱えている子ども(小学生・中学生)と保護者の相談員と大人(一般の方)のカウンセリングの仕事をしていますが、様々な悩みの根本の部分で、幼少期の頃の親子の関わりが影響しているのを感じています。

心理学や精神医学、発達の研究をされている先生方の書籍や研修会などでも、よく言われている事ですが、実際に相談者と関わっていて実感しています。

最近、児童精神科医の佐々木正美先生の本をよく読んでいますが、中でも「抱きしめよう、わが子のぜんぶ」と「子どもの成長に飛び級はない」という本には感動していて、何度かくり返し読んでいます。
ここで少し「子どもの成長に飛び級はない」という本のご紹介をしますね。

『人間の成長過程には一定の手順があり、そのプロセスを省くことはできません。つまり「飛び級」はないのです。この事は身体の初期の成長を考えてみるとわかりやすいでしょう。乳児は首が座らなければ、寝返りはうてません。寝返りがうてなければ、お座りは無論のこと、ハイハイもできないわけです。同じように精神機能についても、一定のプロセスを順番に踏んで成熟していくものです。』

まさにそうだな~って思います。

特に乳幼児期の関わりがとても大切で、「安心感」と「信頼感」を与えることが大切です。
スキンシップと声かけ、表情で愛情をたっぷり与えることが大切なんです。
中には抱き癖を心配されるお母さんもいらっしゃいますが、思いっきり抱いていいと思います。

3歳頃に現れてくる第一反抗期には、見守りながら反抗につき合ってあげることです。
あまり甘やかすと、甘えん坊になって一人で行動できなくなるんじゃないかと思われるかもしれませんが、たっぷり甘えられた子が意外と自立も早いものです。

乳幼児期に十分甘えられなかった子どもは小学生になって様々なサインを出し、それでも親が気づかなかったり応じなかったりすると、中学
生になって様々なサインを出し、それもスルーされると、青年期又は大人になっていろいろな問題にぶつかったりすることがあります。
悩みの根底に、愛情を求めているのを感じることが多いです。

勿論、幼少時の環境が恵まれていなくても、大きな問題なく、自立して頑張っている方もいらっしゃいます。そのような方は、親に代わる愛情をおじいちゃんやおばあちゃん、その他のご家族、保育士さん、その他周囲の方からもらう事ができたのかもしれません。

一つだけ、ある本で読んだ事例をご紹介しますね。
高校生までずっと優等生だった方(男性)が21歳になって、ちょっとした親子喧嘩をきっかけに、家庭内暴力が始まったそうです。家の中の物を壊し、特に母親への反抗がひどかったそうです。
心理士の数回の面談で、幼少期の甘えが足りなかったことがわかり、本人を受け入れる方向で接していったそうです。少し反抗が和らいだところで、一緒に添い寝を始めたところ、本人は赤ちゃんのように甘えてきたそうです。
お母さんはびっくりしたそうですが、自分自身をふり返り、幼少期に十分関われなかったことを反省しながら、本人の甘えに応じて受け入れたそうです。すると本人は次第に落ち着いてきて、半年後にはすっかり自立できたそうです。
この事例からも、乳幼児期の関わりの大切さを学びました。

ここで、「あ、私大丈夫かな・・・、忙しくて怒ってばかりで、この子に十分甘えさせてあげられなかったかも・・・。」ってハッとしているお母さんもいっらしゃるかもしれませんね。

大丈夫ですよ。気づいた時から自分をふり返り、お子さんとの関わり方を少し工夫したらいいんですよ。
お母さんもいろいろ大変ですよね。 やる事は多いし、子どもってみんな違うから、このお子さんの子育ては初めてですもんね。
お母さんも一歩一歩親として成長していけたらいいと思います。
私なんか、偉そうにコメントしてますが、ダメな母親だったと思います。
今になって息子にしょっちゅう謝ってますよ。 ベー

次回より、発達の各時期に大切なことを、事例をご紹介しながらお伝えしますね。

                               石川 ちえみ












Posted by は~とふるオフィスめいみぃ at 00:14│Comments(0)
 
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